ながみねにっき

毎日22時に投稿される、雑感と、たまーーにミニコミ

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居間の本棚から「小説家のメニュー/開高健」を借りた。おそらく元々は父が持っていたものだと思う。居間にいると目に入るので、前々から気になっていた。

 

コピーライター出身で戦地のルポタージュでも知られる著者が書いた、食についてのエッセイをまとめたもの。開高氏の食に対する探究心がものすごく、とにかくなんでも味わおうとする精神がビンビンに感じられて無我夢中で読み進めてしまう。

 

味覚ひとつでここまで言語化できるモノなのか。そう驚いてしまうくらい、味の表現が多彩で読んでて全く飽きない。本文に出てくる通り「味覚は文化」を一冊で体現しているなと思った。