月1度の通院日。
主治医に『他の人が優れている様にみえてイライラした』ことを伝えると、
「マイナスな感情が芽生えて辛いときは、その考え方が正確か、自分に役立つものなのか、を考えるようにしてみてください」
とアドバイスされた。
『そう言われても、ピンとこなんだが』
と思いつつ、メモを取りながら聞いていく。
「とても高度で身につくまでに時間はかかりますが、意識的にやったり、何度も練習することで身についていくものです」
と主治医は続けた。
この時点では、まだピンと来ていない。話しを聞きながら考え込んでしまった。
「まあ、結局は自分でみつけるしかないので。何度も考えるうちに、ふと気がついたりするものですよ」
最終的には、何度か言われたことのある言葉で締めくくられたまま、診察が終わった。
もう、かれこれ半日以上、このことを考えている。
そもそも私には、
『自分に役立つことは、誰かにとってはとても都合の悪いこと。人と折り合いをつけるためには、その誰かを優先しなければならない』
これで生きてきたために、自分に役立つとか、自分にプラスになる考え方を、どうしても我儘に捉えてしまう癖がある。
考えてみたら、カウンセリングでもその話をしたばかりだ。
そうか、この『マイナスに対抗する考え方』を見つけるために、多くの人が小説を読んだり、映画をみたりするのだな。
なるほど、私に足りてないのは『考え方、見方のインプット』なのか。