前回の日記についたコメントを読んでいて、不用意に戦争の話題を持ち出すんじゃなかったなと少し後悔した。コメントをくれた人はおそらく「こんだけ大変なときなんだ平和ボケしてんじゃない」と言いたかったのだろうけど。（実際、国営放送とローカルニュース以外にニュース番組てほとんどみないし）
地政学にご執心の母親から、台湾有事の話しは聞いていて。その内容が高校生の頃に日本史の授業で聞いた「太平洋戦争が起きた経緯」とどことなく似ているなと思った。率直に言うと、欧米とアジアの板挟みってくだり、あと何回したら気が済むんだろうね。
反日がどうのって話しもあるけど。そもそも戦争なんかしたら、反日感情を煽るだけじゃないか。「お宅が掲げている９条って結局は綺麗事だったんでしょ」と言われても否定できないし。戦争に加担して、日本に対するアンチがさらに増えれば、単純に日本のコンテンツを好きで居てくれる外国の人が負い目になると思う。理由はどうあれ、好きなモノを頭ごなしに否定されるって本当に屈辱だし、自分という存在そのものがまるごと貶されたような気持ちになる。『何かを好きでいること』そのものを否定されたことのない人は、想像すらできないかもしれないけど。
戦争とは一切関係のないコンテンツだったとしても『戦争をしている国のモノ』という理由だけで、差別や偏見にさらされて、誹謗中傷のターゲットになる。もっと言うと、貴方の『推し』だって例外じゃない。自分が知らないところで、自分が大好きな物が貶される。そんなの耐えられる？
そもそも、「もう、暴力で解決するしかないんじゃないか」を回避するために、これまで文化交流やら医療支援に力を入れてきたんじゃないの。だったら、それを貫き通さなければ、それこそ何十年も地道にやってきたことが一瞬で無駄になる。暴力を振るわれたら、当然仕返しされるわけで。そういう悪循環を何年・何十年と続けることに何の意味があるんだろう。自分の主張を通すために暴力を使う事自体ただの脅しじゃないか。
本当に大事にしないといけないのは、戦火に怯えることのない今の生活。平凡だけどいつもどおりの営みを維持しながら、頭の隅でこの日常が世界中に波及することを願う。それが、現時点で戦争をしていない私たちにできることじゃないかな。今の生活を危険に晒したり、自分を貶めてまで何かする必要はない。だったら、コンビニでお釣りの端数でも募金箱に入れたり、逃れてきた人を迎え入れる準備をするとか、そういう行動に起こして行くほうがずっと良いよ。平和を謳いながら、特定の国を『売国奴』とか言って締め出すよりも、そういう人を応援したい。私なら、ね。
（あ、また不用意に戦争の話題なんて持ち出してしまったな）
