買ってからほとんど手をつけていなかった『広告みたいな話/天野祐吉』を読んでいる。目次でいうと2章目くらいまでは読んだかな。ハードカバー版が出たのが昭和62年。私が生まれる前ということだけははっきりわかる。
昔の本だけど、内容は古くないというか。
「ここ、今と似てるよね」
って共通点を見つけるのが、個人的には楽しかったりするのだ。
この本でいうなら、第一章の『無重力の時代』
テレビ中継で宇宙遊泳を見た日から、『無重力のように、上下左右といった方向のないもの』を世の中が選ぶようになったとか。こういう『これまで当たり前だった感覚(重力みたいに一方向にあるもの)なんてブチ壊そうぜ!』なんていう動きは、ここ2・3年くらいで耳タコになるほど聞いたフレーズ。
こじつけと思うかもしれないけど、私はそんな風に感じて『この感覚に気づけた自分すごくないか?!』なんてうぬぼれるわけで。(たいていは、このあと賢者モードに入って急に闇落ちするんだけども)
お互いに共通点がないモノ同士が、今と昔とで同じことを考えてるって面白い。同じ時代に生きてる人ですら、考えが合わないことが多いからなおさら。
見方変えろって言われることが多いから、逆にこの見方ができるのか聞いてみたいよね。
なんて書いたら、煽ってることになるんだろうな…。
紹介した本