駄文同盟.comがまだ動いている。
ピクシブやツイッターがまだ浸透していなかったころ。自分のサイトを広く知ってもらうためには、こういった検索エンジンに登録する必要があった。サイトだけではなく、創作関係のブログなんかも登録されていた。
(かつての私もそのひとり)
(HTML打ち込んで作ってたなあ)
ジャンルやキーワードごとに振り分けられて、閲覧者はそのカテゴリーをたどっていくことでお目当てのサイトを探すのだ。
今にしてみるとまあ手順が複雑。それがかえって余計な物を通ることなく、観たいものを探しに行ける良さでもあった。当時の私は中学生くらいだった。グーグルよりもヤフーが主流だった時代。さまざまなサイトを訪ねては、イラストを観たり、小説を読み漁ったりした。ときには、個人の日記や写真だったりもした。
実生活での楽しみが少ない分(黒っていうかもう闇)、そういったサイトを巡回するだけでも楽しくて、時間があっという間だった。気に入ったサイトはブックマークする。そもそも、ブックマークって死語?
ツイッターをやってきたときもあったけど。いつしても、何回再開しても、最終的にはボロボロになって辞めることになる。自分の欲求とは関係なしにあれこれ入ってくる感じが、どうも合わないみたい。
駄文同盟のような、歴史の長いシステムがこうして残っているのは、思い出のお店が潰れずに残っている感覚に近い良さがある。ただただ、好きなものに触れていたいときには、少し手間をかけてこういった場所に飛び込んでみるのも一つ。ネットの世界は無限に広い。きっと宝物のような出会いがあるはず。その広大な世界にやすらぎを求めた、かつての自分みたいに。
…まあ、こういうひとりごとが書けることも、ネットの良さだったのになあ。
考えてみたら、ツイッターのアレは、共感を求めた時点で『つぶやき』ですらないような。
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」